概説 教職課程コアカリキュラム

横須賀 薫 監修  渋谷 治美・坂越 正樹 編著
B5判 234ページ 定価:本体3,000円+税
ISBN978-4-909124-10-4 C3037

教職課程を持つ大学等が「新課程」への移行を円滑に進められるよう、事前に教職課程コアカリキュラムへの理解を深めることを目的に刊行。制度の概括的説明と教職課程運営との関連を述べたうえで、各事項におけるコアカリキュラムの内容とそこに至る考え方、さらに理念を反映した授業の内容例や各執筆者の考えるシラバス例を紹介する。

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目 次

本書の監修にあたって

第1章 教職課程コアカリキュラムをどう読むか ―その一助としての試論―
1.はじめに
2.想像力の開花、涵養
3.大学人の創造性、本気度
4.展望、考察
5.おわりに

第2章 教職課程コアカリキュラムの活用と大学の取組
1.コアカリキュラムの活用について
2.コアカリキュラムに基づく大学の取組 ―規制か質保証か―
3.大学の強みを活かす
4.おわりに

第3章 教職課程コアカリキュラム作成の背景と考え方
1.作成の背景
2.教職課程コアカリキュラム作成の目的
3.教職課程コアカリキュラムの作成方針・留意点
4.教職課程コアカリキュラムの活用について

第4章 教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想
1.はじめに ―本科目の設置について―
2.本科目のコアカリキュラムの作成方針と過程
3.全体目標・一般目標・到達目標の構成
3−1.「(1)教育の基本的概念」の考え方
3−2.「(2)教育に関する歴史」の考え方
3−3.「(3)教育に関する思想」の考え方
4.本コアカリキュラムの運用と改善への期待
5.コアカリキュラムを踏まえたシラバスの実際
6.おわりに

第5章 教職の意義及び教員の役割・職務内容
1.はじめに ―本科目の設置について―
2.本科目のコアカリキュラムの作成方針
3.本科目が担う大切な役割
4.コアカリキュラムを踏まえたシラバスの実際

第6章 教育に関する社会的、制度的又は経営的事項
1.はじめに ―本科目の設置について―
2.本科目のコアカリキュラムの作成方針
2−1.「(1−1)教育に関する社会的事項」の考え方
2−2.「(1−2)教育に関する制度的事項」の考え方
2−3.「(1−3)教育に関する経営的事項」の考え方
2−4.「(2)学校及び地域との連携」の考え方
2−5.「(3)学校安全への対応」の考え方
3.コアカリキュラムを踏まえたシラバスの検討

第7章 幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程
1.はじめに
2.全体目標について
2−1.「(1)幼児、児童及び生徒の心身の発達の過程」の考え方
2−2.「(2)幼児、児童及び生徒の学習の過程」の考え方
3.コアカリキュラムを踏まえたシラバス例

第8章 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解
1.はじめに ―コアカリキュラム作成の背景―
2.本科目のコアカリキュラムの作成方針
2−1.「(1)特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の理解」の考え方
2−2.「(2)特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の教育課程及び支援の方法」の考え方
2−3.「(3)障害はないが特別の教育的ニーズのある幼児、児童及び生徒の把握や支援」の考え方
3.コアカリキュラムを踏まえた学生の学び、シラバスの例

第9章 教育課程の意義及び編成の方法
1.本科目の設置について
2.本科目のコアカリキュラムの構成
2-1.「(1)教育課程の意義」の考え方
2-2.「(2)教育課程の編成の方法」の考え方
2-3.「(3)カリキュラム・マネジメント」の考え方
3.コアカリキュラムを踏まえた授業の例

第10章 道徳の理論及び指導法
1.はじめに
2.本科目のコアカリキュラムの作成方針
2−1.「(1)道徳の理論」の考え方
2−2.「(2)道徳の指導法」の考え方
3.コアカリキュラムを踏まえたシラバス例と学生の学び
3−1.学生の力量形成の在り方
3−2.大学が独自に設定する部分についての工夫の在り方
3−3.学生の主体的な学習を想定した授業方法
3−4.理論と実践を往還するための工夫

第11章 総合的な学習の時間の指導法
1.はじめに ―総合的な学習の時間の指導法の導入―
2.「総合的な学習の時間」を指導する教員に求められる資質・能力
2−1.「(1)総合的な学習の時間の意義と原理」の考え方
2−2.「(2)総合的な学習の時間の指導計画の作成」の考え方
2−3.「(3)総合的な学習の時間の指導と評価」の考え方
3.コアカリキュラムを踏まえた学生の学びとシラバス例
3−1.学生が身につけるべき到達目標
3−2.授業の実際とその工夫
3−3.シラバスの記載例

第12章 特別活動の指導法
1.はじめに
2.本科目の目標と目指すべき方向性
2-1.全体目標の考え方
2-2.「(1)特別活動の意義、目標及び内容」の考え方
2-3.「(2)特別活動の指導法」の考え方
3.本科目のコアカリキュラムを踏まえたシラバスの例と学生の学び
3-1.シラバスの例
3-2.授業実施上の留意点と学生の学び

第13章 教育の方法及び技術
1.はじめに
2.教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む。)のコアカリキュラムの考え方
2−1.「(1)教育の方法論」の考え方
2−2.「(2)教育の技術」の考え方
2−3.「(3)情報機器及び教材の活用」の考え方
3.コアカリキュラムを踏まえたシラバスの例

第14章 生徒指導の理論及び方法
1.はじめに ―学校における「生徒指導」をめぐる今日の状況―
2.全体目標について
2−1.「(1)生徒指導の意義と原理」の考え方
2−2.「(2)児童及び生徒全体への指導」の考え方
2−3.「(3)個別の課題を抱える個々の児童及び生徒への指導」の考え方
3.コアカリキュラムを踏まえたシラバス例

第15章 幼児理解の理論及び方法
1.はじめに
2.全体目標について
2−1.「(1)幼児理解の意義と原理」の考え方
2−2.「(2)幼児理解の方法」の考え方
3.コアカリキュラムを踏まえたシラバス例

第16章 教育相談の理論及び方法
1.はじめに ―学校における「教育相談」をめぐる今日の状況―
2.全体目標について
2−1.「(1)教育相談の意義と理論」の考え方
2−2.「(2)教育相談の方法」の考え方
2−3.「(3)教育相談の展開」の考え方
3.コアカリキュラムを踏まえたシラバス例

第17章 進路指導及びキャリア教育
1.はじめに
2.本科目の目標と育成する資質能力に関する基本的な考え方
2-1.全体目標の考え方
2-2.「(1)進路指導・キャリア教育の意義及び理論」の考え方
2-3.「(2)ガイダンスとしての指導」の考え方
2-4.「(3)カウンセリングとしての指導」の考え方
3.本科目のコアカリキュラムを踏まえたシラバスの例と学生の学び
3-1.シラバスの例
3-2.授業実施上の留意点と学生の学び

第18章 教育実習(学校体験活動)
1.はじめに ―いくつかの留意事項―
2.本科目で育成する資質能力と設定目標の考え方
2−1.「全体目標」について
2−1.「(1)事前指導・事後指導に関する事項」の考え方
2−2.「(2)観察及び参加並びに教育実習校の理解に関する事項」の考え方
2−3.「(3)学習指導及び学級経営に関する事項及び保育内容の指導及び学級経営に関する事項」の考え方
3.おわりに ―大学と実習校(園)および教育委員会等との連携協力の充実について―

第19章 各教科の指導法
1.はじめに
2.コアカリキュラムの概要
2−1.「全体目標」の考え方
2−2.「(1)当該教科の目標及び内容」の考え方
2−3.「(2)当該教科の指導方法と授業設計」の考え方
3.シラバス作成上の留意事項
4.最後に

第20章 外国語の指導法・外国語に関する専門的事項
1.小学校教員養成課程に「外国語の指導法」及び「外国語に関する専門的事項」を取り入れる際の課題について
2.コアカリキュラムを踏まえたシラバス例と学生の学び
2−1.学生の主体的な学習を想定した授業の在り方
2−2.シラバスの例
2−3.大学が独自に設定する学習項目について

執筆者一覧
監修者紹介/編著者紹介


執筆者一覧(所属/執筆担当、執筆順)
横須賀 薫 (宮城教育大学名誉教授・十文字学園女子大学名誉教授/本書の監修にあたって・第5章)
渋谷 治美 (放送大学特任教授(埼玉学習センター所長)・埼玉大学名誉教授/第1章)
坂越 正樹 (広島大学大学院教育学研究科教授/第2章)
若林 徹  (内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付大学改革担当室参事官補佐(前 文部科学省初等中等教育局教職員課専門官)/第3章)
藤井 基貴 (静岡大学教育学部准教授/第4章)
酒井 朗  (上智大学総合人間科学部教育学科教授/第6章)
太田 光洋 (長野県立大学健康発達学部こども学科教授/第7章)
関戸 英紀 (横浜国立大学教育学部教授/第8章)
遠藤 貴広 (福井大学教育・人文社会系部門准教授/第9章)
谷田 増幸 (兵庫教育大学大学院学校教育研究科教授/第10章)
伏木 久始 (信州大学学術研究院教育学系教授・大学院教育学研究科高度教職実践専攻(教職大学院)専攻長/第11章)
藤田 晃之 (筑波大学人間系(教育学域)教授/第12章・第17章)
髙木 展郎 (横浜国立大学名誉教授/第13章)
肥後 功一 (島根大学副学長(戦略企画担当)・学術研究院教育学系教授(教職大学院担当)/第14章・第16章)
岩立 京子 (東京学芸大学教授/第15章)
髙旗 浩志 (岡山大学教師教育開発センター教授/第18章)
森田 真樹 (立命館大学大学院教職研究科教授/第18章)
和泉 研二 (山口大学教育学部理科教育選修教授(副学部長)/第19章)
野﨑 武司 (香川大学大学院教育学研究科教授/第19章)
佐々 祐之 (北海道教育大学教授/第19章)
粕谷 恭子 (東京学芸大学教授/第20章)
※所属・職名は2018年4月1日現在